家を建てるなら何月がベスト?家づくりのスケジュールを確認しながら理想の竣工を迎えよう

2023/10/23 ブログ
新築

日本には四季があるので、季節による影響をあまり受けずに理想の家を建てたいと考えている方が多いと思います。

 

冬の厳しい寒さや、夏の酷暑の中の工事は、使用する木材や基礎コンクリートに影響を与えることもあります。

 

今回は、家づくりのスケジュールを確認しながら、家を建てるなら何月が理想的なのかについて詳しく解説していきます。

 

新築1

まずは家づくりのスケジュールを確認しよう

 

スケジュール

やること

期間(平均)

事前準備

家のイメージを検討

1〜6か月

予算の検討

工務店探し

土地探し

土地の契約

土地の購入

1週間〜1か月半

住宅プランの決定

間取りの決定

1〜3か月

建築請負契約の締結

設備・仕様の決定

住宅ローンの申し込み

工事

地盤調査

4〜6か月

地鎮祭の実施

基礎工事

木工事・屋根工事・外壁工事

竣工・竣工検査

引き渡し

 

希望の入居時期があらかじめ決まっている場合は、希望時期から逆算して着工時期を決めます。

 

新築3

工期はどのような工法やプランを選ぶのかによって大きく左右されますが、一般的な注文住宅で3〜6か月程度の工期になります。

 

また季節によっては気象条件の影響を受けることも考慮する必要があるので、各工程で避けるべき時期を把握しておきましょう。

 

 

家を建てるのは何月が理想?

ダイアグラム, 設計図

自動的に生成された説明

雨が続く梅雨や台風シーズンは工期が延びる可能性が高く、建築中の住宅に与える影響も大きくなります。

 

季節的なことを考えれば、10月もしくは11月に着工して、1月もしくは2月に竣工する。あるいは、4月・5月に着工して、8月・9月に竣工するのが理想的です。

 

着工までに、打ち合わせや契約の期間を考えると2〜10か月見ておく必要があるので、あらかじめ引き渡し日の希望がある場合は計画的に家づくりをしていく必要があります。

 

 

季節に応じた気象条件を考慮する

日本には四季があるので、季節に応じた気象条件について把握しておく必要があります。

 

例えば冬場に基礎のコンクリート工事をする際に、凍害が起こって所定のコンクリート強度を得られないリスクがあります。

 

一方で夏の基礎コンクリート打ちでは、ヒビ割れが起こってしまい強度低下のリスクがあります。

 

また梅雨や台風による雨は、上棟時に露出した木材に直接降りかかるので、確率は低いですが強度の低下やシミの原因になってしまう可能性があります。

 

 

季節だけではなく設計時期や税金のタイミングも重要

ご家族が長く安心して暮らしていく大切な家づくりなので、季節による影響は極力受けないでほしいと願っている方が多いと思いますが、設計時期や税金のタイミングも重要です。

 

例えば、夏に設計すると暑さ対策に重点をおいてしまいやすく、冬に設計すると寒さ対策に重点をおいてしまい、その他の季節に対応できない家になってしまうことがあります。

 

また固定資産税や減税のタイミングも重要で、固定資産税は1月1日時点での建物の保有者に対して課税されるので、前年の12月31日に家が完成する場合と、年始の1月2日に建物が完成する場合とでは課税される時期が大きく異なります。

 

たった2日の違いですが、固定資産税額にして1年分の違いが出てしまうので、特別な事情がない限り1月2日以降の竣工を目指してスケジュールを立てるようにしたほうがいいでしょう。

 

しかしこれは一般的な範囲で、自治体によって固定資産税の考え方や取り扱い方が異なるので、事前の確認を忘れずに行うようにしましょう。

 

最後に、マイホーム購入時には減税や優遇制度を利用できるケースがありますが、時期によって制度の内容が異なります。

 

優遇制度が実施されている期間に竣工を迎えるようにスケジュールを立てることも重要です。

 

 

まとめ

家を建てるなら何月がいいの?という質問の答えは、理想で言うと10〜11月着工、1〜2月竣工。もしくは4〜5月着工、8〜9月竣工が季節による影響を受けにくいのでおすすめです。

 

しかし固定資産税や優遇措置のタイミングも重要になってくるので、ご家族に合わせた最適なタイミングを工務店と相談しながら決めるようにしましょう。