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2023.06.10ポイントは「高断熱」|地球温暖化による気候変動に対応したこれからの住宅とは
これから家を建てる方は、今後予想されている地球温暖化の影響を受けにくい家づくりをすることで、長く安心して暮らし続ける住まいを手に入れることができます。
今回は、地球温暖化に対応したこれからの住宅の特徴を解説していきます。
今後の地球温暖化による気候変動の予想
世界銀行試算によると、地球温暖化による気候変動の影響で、海面上昇や水不足、それに伴う農業生産量低下などによって2050年までに世界各地で最大2億1,600万人が住居を追われると予想されています。
環境省は「日本の気候変動とその影響」と題したレポートで、以下のような地球温暖化による気候変動の影響が日本で起こると予想しています。
- 21世紀末の猛暑日の年間日数が増加、特に沖縄・奄美では年間54日程度増加
- 21世紀末の年間平均気温がRCP8.5シナリオで3.4〜5.4℃上昇
- 流域の複合的な水害・土砂災害
- 台風による高潮
- 熱中症の増加 など
また環境省では「2100年未来の天気予報」という動画を公開しており、動画内では夏に東京で43.3℃の激暑、冬には東京で26.0℃の夏日を記録するなど、地球温暖化の影響を強く受けることが予想されています。
2100年と聞くと果てしない未来のできごとのように感じますが、2023年時点から考えると、わずか77年後の未来です。
子どもたちが大人になって、新しく家庭を築いているかもしれない未来では、このような状況になるかもしれません。
そう考えると決して他人事ではなく、できることから取り組む必要性を感じる方が多いのではないでしょうか。
地球温暖化の影響を受けない住宅づくりのポイント
地球温暖化の原因のひとつにCO2の排出があげられています。
このCO2は私たちが生活する上で必ず排出されており、例えばエアコンなどの家電製品を使用する際に電気を使いますが、電気を作り出す際にもCO2は排出されています。
そのためこれからの住宅づくりでポイントとなるのが「高断熱」です。
窓、床、壁、天井など外気と接する部分の断熱性能を高めることで、家庭のCO2排出源の1/4を占める冷暖房エネルギー消費を大幅に抑えることができます。
断熱性能を高めることで、冷暖房費にかかる電気料金を抑えることができる他に、住宅内部の温度変化を低くすることができるので、ヒートショックを防ぐ効果も。
また外気温と住宅内部の温度差で発生する窓や玄関ドアに発生する結露は、住宅のカビの原因になるので、アレルギーやぜんそくの原因になっています。
また壁の中で内部結露が発生すると、柱や土台を腐らせてしまい、シロアリが好む環境になってしまうので、住宅の寿命を縮めてしまいます。
ご家族が長く、安心して健康に暮らすためにも、地球温暖化による気候変動の影響を受けにくい、高断熱住宅が今注目されています。
これから家を建てる方はぜひ高断熱に注目して、窓、床、壁、天井にこだわってみてはいかがでしょうか。
まとめ
地球温暖化について企業や団体は積極的に取り組む時代となりましたが、個人ではなかなか取り組めることが少ないというイメージがあります。
しかし私たちが暮らす住宅の断熱性能を高めることで、地球温暖化にいる気候変動のなかでも、特に夏の暑い気温や冬の寒波に備えることができます。
ご家族が長く、安心して健康に暮らすためにも、ぜひ断熱性能の高い家づくりをしてみてはいかがでしょうか。
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