アトピー・シックハウス

2021/02/13 ブログ
ロゴ

アトピーとシックハウス症候群。自然素材の家が「アトピーにいい家」と言われる理由

 

日本人の1/3がもともと肌が弱い敏感肌と言われており、アレルギーに反応してアトピー皮膚炎やアレルギー疾患にかかりやすいと言われています。

 

アトピーは素因と呼ばれる遺伝子をもった人だけが発症し、日本人の30%がアトピーの素因を持っています。

 

アトピーは様々な刺激によって症状が現れるので、食べ物や衣服の素材などに注意を払うことが重要ですが、意外と見落としてしまうのが「家」です。

 

今回は、

・アトピーとシックハウス症候群の関係性

・自然素材の家が「アトピーにいい家」である理由

この2つについて詳しく解説していきます。

 

 

アトピーとシックハウス症候群の関係性

シックハウス症候群とは、「化学物質過敏症」とも呼ばれていて、1970年ごろから注目されるようになりました。

 

シックハウス症候群は頭痛や目の痛み・かゆみをはじめ、吐き気や食欲不信、物忘れが酷い、不眠など様々な症状を引き起こします。

 

シックハウス症候群がなぜ起こるのかというと、一戸建てやマンションなどを建築する際に使用される建材に含まれている化学物質が原因です。

 

現代の建材には「集成材」と呼ばれる、木材同士を強力な接着剤で張り合わせた材料が使用されることが多く、体に悪影響を及ぼすことがあります。

 

また、壁面に使用されるポリ酢酸ビニルエマルジョン系の接着剤や、床材のフローリング風に合板プリントされたフローリングや、表面塗装された無垢の板に含まれるテルペンやリモネンなど揮発物質がアトピーの方に悪影響を及ぼします。

 

家には様々な化学物質が含まれており、この化学物質にアトピーの人は反応しやすいため、特にシックハウス症候群を発症しやすい傾向にあります。

 

2003年(平成15年)に建築基準法が改正されたことで、クロルピリホスを含む建材の使用禁止、ホルムアルデヒドを含む建材を4等級で示し、等級によって使用を制限するなど、シックハウス症候群が施されました。

 

しかし現代の住宅には科学物質が欠かせなくなっており、住宅に使われる化学物質は約500種にもなります。

 

この約500種のうち、法改正によって規制対象になっているものはわずかなので、アトピーの方は家づくりにこだわることで、シックハウス症候群を予防することが大切です。

 

 

自然素材の家が「アトピーにいい家」である理由

ここまでの話で、「現代の住宅には化学物質が欠かせない」「規制されている化学物質はわずか」とお話ししましたが、どうにかしてアトピーの方が安らげる家はつくれないのでしょうか?

 

シックハウス症候群を予防する方法として、自然素材をふんだんに使った家づくりがあります。

 

 

自然素材の家とは?

自然素材は、松やヒノキなどの木材や貝、綿など、自然界に存在する建材でつくられた家のことです。

 

自然界にもともと存在していた素材には、化学物質が含まれていないので、シックハウス症候群のリスクを大きく下げることができます。

 

特に乾燥された天然無垢材は、しっかり木材を乾燥させることで、木の水分が抜ける過程で変形や収縮を起こして隙間ができることを防ぐことができます。

 

隙間がないということは、隙間に結露やカビ、ダニの侵入を防ぐことができるので、傷みにくい家をつくることができます。

 

 

自然素材の家のメリット・デメリット

自然素材の家のメリットは、自然界にあった素材を使用するので、素材そのものが家となった後も呼吸を続けるという点です。

 

呼吸することで室内の空気を浄化し、湿度のコントロールや臭いの発生を防いでくれます。

 

しかしデメリットとして、自然素材なので湿度によって膨張したり、収縮を繰り返します。

 

そのため反りや割れが発生することがある他に、合板フローリングと比べると傷つきやすいという点がデメリットとしてあげられます。

 

シックハウス症候群を予防するために自然素材をふんだんに使用した家づくりがおすすめですが、良い点意外に悪い点があるということをしっかりと認識しておくことが大切です。

 

 

まとめ

アトピーは日本人の30%が素因を持っているので、些細なきっかけで発症する可能性があります。

 

またアトピーの人はわずかな刺激で症状が悪化することも考えられるので、食べ物や衣服の他に、家にも気を使った方がいいでしょう。

 

なぜアトピーの人が家に気を使う必要があるのかというと、現代の家には化学物質が多く使用されているので、シックハウス症候群を発症する可能性が高いからです。

 

2003年の法改正で一部化学物質の使用が禁止され、ホルムアルデヒドを含む建材は4つの等級に分けられて、等級によって使用が制限されるようになりました。

 

しかし家づくりで使用される化学物質の全てが規制されたわけではないので、アトピーの方やその家族が家づくりをする場合は、自然素材をふんだんに使った家がおすすめです。

 

自然素材の家は自然界に存在している素材を使用した家なので、ホルムアルデヒドをはじめ化学物質が含まれていません。

 

弊社ホームヒカリノアトリエでは、自然素材の家を取り扱っております。

 

定期的に開催しているイベントでは、実際に自然素材に触れていただくことができますので、ぜひ一度ご参加ください。

イベント・ご予約はこちら